時を織る。
エレガントと躍動感が両立する白金。
この地が持つ文脈を汲みながら、自分だけのスタイルを色づけていく。
時には優雅に過ごす。
時には都心の華やかさにふれる。
どう時を織り、重ねていくかで、日々の彩りは変わる。
「ESCENARIO SHIROKANE」はあふれる創造性を受け止めることのできるギャラリー空間。
あなたが、ここで何色を描くか。
訪れる人すべてが、待ちわびている。
外観は、壁面のシフティング※がひとつの方向へと流れていく構成で、ランダムに配置しています。陽の当たり方によって異なる表情を浮かべる、流動的なデザインです。象徴としての気品を纏い、開放的な角地から放たれる存在感が、街に華を添えます。※壁面の凹凸
陽光に照らされ輝くステンレスプレートがアイキャッチとなるエントランス。さらにステンレスプレートを天井にも配し、空間に広がりや奥行きをもたらしています。開放感による優雅さと伸びやかさが、住まう人を温かく迎え入れる空間です。
建物自体はコンパクトながらも、室内は広がりを感じられる全室角部屋のプランです。最上階のD-typeは、多くを語らない白を基調とし、住まい手の創造力を沸き立たせるロフトやテラスなどをプランニングしました。快適な居住性ながらも自由自在にライフスタイルを彩ることのできる空間は、エレガントとは何かを悠然と示します。
建築家 佐々木 龍一
【PROFILE】
1970年、東京都に生まれる。1994年にイリノイ工科大学建築学科卒、1995年にコロンビア大学大学院修士。卒業後はニューヨークAsymptote Architecture、久米設計を経て株式会社佐々木設計事務所に入所し、2006年から同代表取締役。SDレビュー入選、欧州リーフ賞入選、ICONIC賞、イギリスARアワード入賞、WAF賞入選、ドイツデザイン賞、グッドデザイン賞など多数受賞。一級建築士・米国建築家協会国際会員・日本建築家協会会員・日本建築学会会員。
建築家 奥村 梨枝子
【PROFILE】
1977年、大阪に生まれる。小学校をベルギー・ブラッセル、高校生活をオーストラリア・シドニーで過ごす。2000年、津田塾大学卒業。2009年、武蔵野美術大学卒業。2011年から個人事業として活動。2014年にATELIER O 一級建築士事務所を設立。2018年、合同会社 YTRO DESIGN INSTITUTE一級建築士事務所に改組。欧州リーフ賞入選、WAF賞入選。ICONIC賞、ドイツデザイン賞など多数受賞。一級建築士・宅地建物取引主任者・武蔵野美術大学非常勤講師、日本大学非常勤講師。
白金という街は、都内でも特に高いブランド力を持つ場所です。現在は再開発も行われており、ますます街が活気を帯びています。そうした街並みの移り変わりから、流れといったものを手がかりにデザインしたのが今回のファサードです。アクセントに用いた壁面のシフティング※は、すべて一方向となるように角度をつけており、ひとつの流れのように見えてきます。見るアングルや影の落ち方で建物の表情が変化するのも面白い要素です。敷地が見通しの良い角地ということもあって、程良く注目を浴びながら住める場所ではないでしょうか。
他にも、これまでに手掛けたモデリア/エスセナーリオの物件と同様に、スクエアをモチーフとしています。最上階の天井には正方形のライン照明、開口部はすべてスクエアです。また、開口部を大きくして自然光をふんだんに取り入れました。広がりも生まれ、開放的な室内空間を感じていただけるはずです。街の気配を感じながらも自分を表現できる場所になっているので、存在感を持った暮らしを楽しんでもらいたいですね。 ※壁面の凹凸
多くの財界人や文化人が居を構えることでも知られる白金。ステイタスの高さはもとより、23区内でも指折りの緑地が広がる場所です。近年では再開発も行われ、白金高輪駅周辺にも穴場的な飲食店が軒を連ねています。穏やかな気品と活気が入り混じる街が、都心に暮らす本当の喜びを実感させてくれることでしょう。